嫁の実家に集 (たか) る紙屋 (かみや)
家に精神疾患者がいるというのは深刻です。 それでなくともこの時代、ひとりでも稼がないで遊んでばかりいられたら養っていくだけでも大変だったんですが、それも当時役立たずと言われた女とあっては世間体が悪いと付き合いを絶たれるからです。 困りごとが発生すれば近所で貸し借りをするしかないこの時代に、精神疾患者のためそれが出来なくなるということは家の存続にかかわることなんです。
病んだ雅子さんを追い返されれば自分たちが村八分になるものだから唯唯諾諾紙屋 (かみや) の要望に従おうとします。 本人は精神はもとより身体も実のところ病んでるわけではないんですが座敷牢に入れられてるような状態で言い返すどころか現状がどうなってるかさえ知ることが出来ないんです。 そんな中での強請と集り。 しかし悲しいことに何故だか入谷村ではこの時代これが普通だったんです。 そう、隣村とは社会と隔絶することを余儀なくされた鳥も通わぬと謳われるほどの僻地だったからです。
そんな中、あの寛治さんだけは雅子さんを見放さず、相変わらず潜んで通って来てくれてました。 自分が先頭に立って守銭奴をやらかしていたというのに、この時だけは自分の中に溜まった膿を、それも目上に当たる紙屋 (かみや) の嫁の胎内に吐き出すことだけが頭の中を締めていたからです。
「うえ~ これ飲むんですか? 今日は特別気分が悪くて・・・」
「辛抱してだましだまし飲みなさい。 躰に良いと思って」
本当のところ寛治さん、自宅から先だって手に入れたばかりの魚の煮つけを持って来てやればよかったんですが、残念ながら我儘なふたりの子供に自分が食べる分も食べられてしまっていて持って来れなかったんです。
「前に頂いたときにはとても飲みやすくて・・・」
雅子さんが言い募るのも無理はありません。 寛治さんもこの時代生きていくため極秘裏に作っていた朝鮮人参のほぼ全てをお金に換え家計を賄っていたからでした。
「ああ・・・ え~っと、そのう~ まあなんだ。 薬学の書の紐を解いてな」
親から教えてもらったような記憶のある薬草を適当に混ぜて作った漢方にのようなものを持ってきていたんです。 朝鮮人参の売れ残りを混ぜて。
「儂も毎日これを飲んどる」
病人に向かって窓越しに棹を引っ張り出して晒しました。 なるほど雅子さんが何もしないというのにギン勃ちしてるんです。
「ごめんなさい、疑ったりして・・・頑張って飲みます」
顔を歪め飲み干す雅子さん
「おおそうじゃ、雅子よ お前鯉こく知っとるか?」
問われて雅子さん、コイと聞こえたものですから思わず今しがた魅せて頂いた棹を連想してしまったんです。
「こんな体ですみません。 不自由させちゃって・・・」
消え入るような声で応える雅子さんに
「そうか・・・あれをもって来よう。 うん、それが良い」
独り合点する寛治さん
思い付きと言おうかこの時の寛治さん、原釜 (はらがま) は嫁を殺してしまった元凶でもある原釜 (はらがま) 家にとって最も大窪のあるあの場所に堤があったのに気が付きました。 堤にはいつかはこうなるかもしれないと鯉が飼ってあるからです。
「う~ん、そうか。 確か上手 (かんて) の源さんが持ってた筈じゃ」
その堤の鯉を釣り上げ鯉こくならぬ煮魚にして持って来ることを思いついたんです。
貴重なテグスや針を源さんは納屋の入り口付近に竿と共に無造作に立てかけてあったのを美智子さんを転がそうと忍んで行った折に目にしてたんです。
- あれを気づかれぬうちに盗んでしまおう -
竿は確かに高価なものに違いないんですが、テグスとなると風に吹かれ飛んできたものに引っかかって千切れてしまったことにすれば問題ありません。
思い立ったら吉日と寛治さん、紙屋 (かみや) 家の裏を抜けると竹谷 (たけだん) 伝いに縁遠谷 (えんどだん) 道に入り峠を越え下組 (しもぐん) に向かいました。
上手 (かんて) 家は縁遠谷 (えんどだん) 道を下組 (しもぐん) に向うと最初にある家なのです。 峠を越え谷に降りると上手 (かんて) の田んぼで美智子さんが草刈りをしていました。 寛治さん、下組 (しもぐん) に向っていることを知られたらテグスや針どころでなないのに棹が邪魔しました。
「こんにちはー、田起こしの用意かのう」
のんびりと声を掛けたものです。
「アラ~ 寛治さん」
喜び勇んで駆け寄ってくる美智子さん。 田の畔で寛治さん、その美智子さんを思わず抱き止めてしまっていました。
「随分ご無沙汰じゃない。 お元気そうで」
美智子さんにしげしげとみられた時には寛治さん、久しぶりの健康そうな女の香りに股間を膨らませてしまっていたんです。
「元気もなにも・・・何分にも鰥夫での」
その一言で決まりでした。
美智子さん、あたりを首をめぐらし誰もいないことを確認すると畦道を山の方に向かって寛治さんの手を引いて奥へ奥へと引っ張り込んだんです。
「ここなら誰も来ないでしょ」
振り返った美智子さんの目は真っ赤でした。 恥ずかしそうにうつむいてはいるものの、視線は明らかに寛治さんの股間に注がれていたんです。
「おおそうじゃ、儂はお前にの・・・」
言いかけるのを制し美智子さん、おもむろに寛治さんの前に跪くとファスナーを引き下げ棹を取り出し握ってきたんです。
「溜まって・・・困ってたんでしょ?」
いたずらっぽく笑うとすっぽりと口に含みました。 肉胴を右手で支えズリュッズリュッと口腔内で扱き始めたんです。
「んわっ あわわわ! む~ たまらん」
まるで天国に導かれるような心地よさなんです。 見下ろせば襟元から真っ白い乳房が揺れています。 気が付いたときには寛治さん、美智子さんの乳房を揉みしだき乳首を二本の指で転がしていました。 寛治さんにとってほんの少しの間横道にそれていただけなのに美智子さんにとってそれは我慢しきれないほどはるけき昔に思えたんでしょう。
男が想像する以上に我慢し続け飢えていた美智子さん、寛治さんの棹を口元から離そうとしないんです。 忘我に揺らめき肝心の目的ごとさえ危うく忘れるところでした。
口元から引き剥がすことが出来たのは近くの藪から人間の気配に驚いた雉が飛び立ったからでした。
「きゃっ、誰か来たの?」
思わず怯える美智子さんに
「こんな辺鄙なところ、誰~れも来やせん。 それより儂にも魅せてくれんか」
我が娘が風呂に入ってる時に焚き番のフリして覗き見る以外お目にかかれず難儀していた寛治さん、今度は自分が跪き天を仰ぎ見る形でモンペをずり下げ後ろ向きになって尻を突き出してくれた美智子さんを狂ったように舐め上げました。
情けない話し寛治さん、たったそれだけで先っぽは狂おしさに涙を流してるんです。 かつて地蔵堂で堕としまくった御影はもうそこにはありませんでした。
鈴口に光るモノを見た美智子さんも一気に昇りつめていきましたが所詮お互いの目的がかみ合わなかったんです。 美智子さんは今でも寛治さんを見ていて、しかし寛治さんは今では雅子さんを見始めてるんです。
目的の中に上手 (かんて) 家に潜り込んで窃盗というのがありました。 そこに思考が至った瞬間萎え始め、寛治さんは美智子さんを開放してしまいました。
「元気かどうか聞きたかったんじゃ」
萎えた理由をそう説明しました。
「それでわざわざ・・・あなたらしくない。 変わったはあなた」
それが最後の言葉でした。
美智子さんにはわかりました。 こういったときの女の感は鋭いものがあります。 彼女は寛治さんの中に新たな女を見たのです。 ここに来たのはどういった目的だったのか、それは解らないけれど少なくとも自分を抱きたくて来たんじゃないことぐらいは人妻である以上よく解りました。
寛治さんは目的を果たさずして帰途についたんです。
- う~ん、無駄かもしれんがやってみるか -
滝の谷 (たきんたん) の近くの竹藪が思い出されたんです。 不器用な寛治さんですが上手 (かんて) の源三さんになりきって籠を編み、その籠に鯉を誘導し掬い取ろうとしたんです。
テグスの代わりに木綿糸をとも思ったりしましたが、木綿糸が万が一切れてそれを鯉が引きづったまま泳いでいたらいつか近いうちに死んでしまいます。 無駄死にさせないためにも竹の竿を池に立て、鯉を追い込んでおいて籠で捕ろうと思ったんです。
これは時間との競争でした。 雅子さんの栄養と精神力が尽きて廃人になってしまうか、それとも自分が勝って雅子さんを檻から解放してやることが出来るかの勝負で 季節は巡り巡ってもうそろそろ田植えが始まろうとしているときになって寛治さんが例によって例の如く朝鮮人参と何やらを混ぜたせんじ薬を雅子さんに与えていました。
「うえ~ これ飲むんですか? 今日は特別気分が悪くて・・・」
「辛抱してだましだまし飲みなさい。 躰に良いと思って」
本当のところ寛治さん、自宅から先だって手に入れたばかりの魚の煮つけを持って来てやればよかったんですが、残念ながら我儘なふたりの子供に自分が食べる分も食べられてしまっていて持って来れなかったんです。
「前に頂いたときにはとても飲みやすくて・・・」
雅子さんが言い募るのも無理はありません。 寛治さんもこの時代生きていくため極秘裏に作っていた朝鮮人参のほぼ全てをお金に換え家計を賄っていたからでした。
「ああ・・・ え~っと、そのう~ まあなんだ。 薬学の書の紐を解いてな」
親から教えてもらったような記憶のある薬草を適当に混ぜて作った漢方にのようなものを持ってきていたんです。 朝鮮人参の売れ残りを混ぜて。
「儂も毎日これを飲んどる」
病人に向かって窓越しに棹を引っ張り出して晒しました。 なるほど雅子さんが何もしないというのにギン勃ちしてるんです。
「ごめんなさい、疑ったりして・・・頑張って飲みます」
顔を歪め飲み干す雅子さん
「おおそうじゃ、雅子よ お前鯉こく知っとるか?」
問われて雅子さん、コイと聞こえたものですから思わず今しがた魅せて頂いた棹を連想してしまったんです。
「こんな体ですみません。 不自由させちゃって・・・」
消え入るような声で応える雅子さんに
「そうか・・・あれをもって来よう。 うん、それが良い」
独り合点する寛治さん
そうと決めたからには急がねばなりません。 噂では雅子さんの実家は一族離散寸前まで紙屋 (かみや) によって追い込まれていると小耳にはさんだからでした。 その証拠に紙屋 (かみや) 家の前に建つ米蔵を兼ねてる倉庫にはとてもこの家で収穫できた米とは思えないほどの量のそれも新米が積まれていたからです。
- 直己めが、雅子を殺す気か -
思い付きと言おうかこの時の寛治さん、嫁を殺してしまった元凶でもあるあの山の麓に 原釜 (はらがま) 家にとって最も大窪のあるあの場所に田を潤すための堤があったのに気が付きました。 幸いにも堤にはいつかはこうなるかもしれないと野鯉が放してあるからです。
「う~ん、そうか。 確か上手 (かんて) の源さんが持ってた筈じゃ」
その堤の鯉を釣り上げ鯉こくならぬ煮魚にして持って来ることを思いついたんです。
貴重なテグスや針を源さんは納屋の入り口付近に竿と共に無造作に立てかけてあったのを美智子さんを転がそうと忍んで行った折に目にしてたんです。
- あれを気づかれぬうちに盗んでしまおう -
竿は確かに高価なものに違いないんですが、テグスとなると風に吹かれ飛んできたものに引っかかって千切れてしまったことにすれば問題ありません。
思い立ったら吉日と寛治さん、紙屋 (かみや) 家の裏を抜けると竹谷 (たけだん) 伝いに縁遠谷 (えんどだん) 道に入り峠を越え下組 (しもぐん) に向かいました。
上手 (かんて) 家は縁遠谷 (えんどだん) 道を下組 (しもぐん) に向うと最初にある家なのです。 峠を越え谷に降りると上手 (かんて) の田んぼで美智子さんが草刈りをしていました。 寛治さん、下組 (しもぐん) に向っていることを知られたらテグスや針どころでないのにかつて寝取った女を見たものですから棹が邪魔しました。 背を低くして見つからないよう歩いてきたものをひょいと立ち上がりました。
「こんにちはー、田起こしの用意かのう」
のんびりと声を掛けたものです。
「アラ~ 寛治さん」
喜び勇んで駆け寄ってくる美智子さん。 田の畔で寛治さん、その美智子さんを思わず抱き止めてしまっていました。
「随分ご無沙汰じゃない。 お元気そうで」
美智子さんにしげしげとみられた時には寛治さん、久しぶりの健康そうな女の香りに股間を膨らませてしまっていたんです。
「元気もなにも・・・何分にも鰥夫での」
その一言で決まりでした。
美智子さん、あたりに首をめぐらし誰もいないことを確認すると畦道を山の方に向かって寛治さんの手を引いて奥へ奥へと引っ張り込んだんです。
「ここなら誰も来ないでしょ」
振り返った美智子さんの目は真っ赤でした。 恥ずかしそうにうつむいてはいるものの、視線は明らかに寛治さんの股間に注がれていたんです。
「おおそうじゃ、儂はお前にの・・・」
言いかけるのを制し美智子さん、おもむろに寛治さんの前に跪くとファスナーを引き下げ棹を取り出し握ってきたんです。
「溜まって・・・困ってたんでしょ?」
いたずらっぽく笑うとすっぽりと口に含みました。 肉胴を右手で支えズリュッズリュッと口腔内で扱き始めたんです。
「んわっ あわわわ! む~ たまらん」
まるで天国に導かれるような心地よさなんです。 見下ろせば襟元から真っ白い乳房が揺れています。 気が付いたときには寛治さん、美智子さんの乳房を揉みしだき乳首を二本の指で転がしていました。 寛治さんにとってほんの少しの間横道にそれていただけなのに美智子さんにとってそれは我慢しきれないほど締め込みで堕とされたあの日ははるけき昔に思えたんでしょう。
男が想像する以上に我慢し続け飢えていた美智子さん、寛治さんの棹を口元から離そうとしないんです。 忘我に揺らめき肝心の目的ごとさえ危うく忘れるところでした。
口元から引き剥がすことが出来たのは近くの藪から人間の気配に驚いた雉が飛び立ったからでした。
「きゃっ、誰か来たの?」
思わず怯える美智子さんに
「こんな辺鄙なところ、誰~れも来やせん。 それより儂にも魅せてくれんか」
我が娘が風呂に入ってる時に焚き番のフリして覗き見るような不埒なことまでやるほど溜まった膿には難儀していた寛治さん、目の前にいるのは熟し切った人妻、今度は自分が跪き天を仰ぎ見る形でモンペをずり下げ後ろ向きになって尻を突き出してくれた美智子さんを狂ったように舐め上げていました。
熟れた上によく使い込まれたソコを魅せられ臭いを嗅がされた男など女にとってなにほどでもなかったんです。
情けない話し寛治さん、たったそれだけで先っぽは狂おしさに涙を流してるんです。 かつて地蔵堂で堕としまくった自信に満ちた面影はもうそこにはありませんでした。
鈴口に光るモノを見た美智子さんも一気に昇りつめていきましたが男とは悲しいものでその時その時で気分はコロコロ変わるんです。 妄想の果て違う光景が見えてしまった寛治さん、所詮お互いの目的がかみ合わなかったんです。 美智子さんは今でも寛治さんを見ていて、しかし寛治さんは今では雅子さんを見始めてるんです。
目的の中に上手 (かんて) 家に潜り込んで窃盗というのがありました。 そこに思考が至った瞬間萎え始め、寛治さんは美智子さんを開放してしまいました。
「元気かどうか聞きたかったんじゃ」
萎えた理由をそう説明しました。 たかがテグスとはいえ窃盗をやらかした糸で釣り上げた鯉が果たして雅子さんに活力を与えるだろうかと考え引き返すことにしたんです。
「それでわざわざ・・・あなたらしくない。 変わったはあなた」
それが最後の言葉でした。
美智子さんにはわかりました。 こういったときの女の感は鋭いものがあります。 彼女は寛治さんの中に新たな女を見たのです。 ここに来たのはどういった目的だったのか、それは解らないけれど少なくとも自分を抱きたくて来たんじゃないことぐらいは人妻である以上よく解りました。
寛治さんは目的を果たさずして帰途についたんです。
- う~ん、無駄かもしれんがやってみるか -
滝の谷 (たきんたん) の近くの竹藪が思い出されたんです。 不器用な寛治さんですが上手 (かんて) の源三さんになりきって籠を編み、その籠に鯉を誘導し掬い取ろうと考えたんです。
テグスの代わりに木綿糸をとも思ったりしましたが、木綿糸が万が一切れてそれを鯉が引きづったまま泳いでいたとしたらいつか近いうちに糸が何らかに巻き付き身動きできなくなって死んでしまいます。 無駄死にさせないためにも竹の竿を何本も池に檻状に立て、鯉を追い込んでおいて籠で捕ろうと思ったんです。
これは時間との競争でした。 雅子さんの栄養と精神力が尽きて廃人になってしまうか、それとも自分が勝って雅子さんを檻から解放してやることが出来るかの勝負でした。
一刻も早くこれを完成させ雅子さんに栄養豊富な鯉を食わせ紙屋 (かみや) から助け出すことがいつしか寛治さんの使命のようになっていました。
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