罰当たりの家のまさかの事故
上組 (かみぐん) 中組 (なかぐん) 下組 (しもぐん) の長者家の中で唯一木造家屋の門を持たなかったのは紙屋 (かみや) だけです。 その訳は紙屋 (かみや) とはそも神屋と書いてかみやと呼ばせた時期があるほどにある種信心深く、従って門もお寺方式の門ではなく、かと言って神社に対抗し鳥居を作る訳にもいかなかったことから柊 (ヒイラギ) で門を作ったんです。
古くから邪鬼の侵入を防ぐと信じられ、と書かれている通り紙屋 (かみや) 自身は自分たちを神に所以のある者と入谷村の人々には思わせたかったようなんです。
ところがこの柊 (ヒイラギ) をある人は心ひそかに嫌ってました。 それが無くなられたカツ子さんです。 定男さんは立派な髭を蓄えていて神と思われたいらしくゲスな仕事が殊の外嫌いでした。 つまりゲスな仕事の柊 (ヒイラギ) 剪定はカツ子さんに任せていたんです。 その剪定をカツ子さん、霊験あらたかな剪定鋏で行わず、なんと気が向いたときとか邪魔な時に草刈り鎌で行っていたんです。
それをカツ子さん、如何にも自慢げに息子や孫にやって見せていたんです。 となると息子だろうが孫だろうが真似してやらないわけがありません。
この紙屋 (かみや) 家の柊 (ヒイラギ) の凄いところは雌雄一対で門を成してるところでしょうか。 牡木は紙屋 (かみや) 邸を取り囲む石垣の一部を拡張し植えてありますが対となる牝木は場所柄石垣を築くことが出来ず地面に直に植えてあり、その周囲を滝の谷 (たきんたん) の水神様の如く人が未だ踏まない小石を拾い集めて来て根元に小山のように積んで、言わば祀ってあったのです。
こうして双方の枝を横に伸ばし門になるように組んであったんです。 カツ子さんは何故かこのうち牝木のみ牝の敵 (めのかたき) のように扱いました。 枝どころか幹に鎌をぶち込むなど平気でやらかしてたんです。
その遺志を継いだ直己さんは石塚を無用の長物と決めてかかり積み上げてあった小石を全て川に捨て、それでも飽き足りず耕運機や三輪トラックが出入りできるよう根元を掘り起こし道の拡張にかかったんです。 慌てて定男さんが止めに入った時にはすでに遅く牝木は枯れました。 すると不思議なことに牡木も後を追うように枯れたんです。
かくしてかみやは神から紙に家人の努力で成り下がりました。
「お前んとこも庭先で紙漉きしてたじゃないか」
と、こんなことまで言われるにつけ真一さんはいきり立ち意地になったものですから神から紙どころか竈の灰ほど落ちぶれたんです。
験が悪いと真一さん、その紙漉き場を埋め立て車が通るよう道を拡張しました。 この時ばかりは親子意見を合わせついでのことに邸内から紙漉き場が見えないようコンクリートブロック塀を立てたんです。 実用一辺倒で威厳などどこ吹く風となりました。
近所からこんな風に思われるようになるほど何もかも悪い方に変わりました。
直己さんが当時としては珍しい大型の精米機を設置した折、あまりに高速で精米できるものですからその辺りから草を持ってきて次々と試しに精米機に入れてみたと言います。 最初こそうまく振り分けてくれてましたが、草の量を誰かが面白がって一気に増やすと機械は目詰まりを起こし壊れました。 施設から何から撤去せざるをえなくなったんです。
脱穀機にしても以前は倉庫の中で発動機を回して平ベルトで機械と連結し動かしていましたが、これも直己さんは一時期バインダーに変えていましたが、干す手間がとコンバインに変えたんです。 変えてみてわかったのはコンバインのような巨大な機械は入谷村の田んぼでは道が人がやっと通れる畔しかなかったので入れなかったんです。 捨て銭になりましたが、さりとてスクラップとして出してしまった脱穀機や発動機が元に戻るはずもありません。 当面近所に頼むしかなかったんです。
耕すのも牛から耕運機に変えました。 見た目にはこの時代にしては超ハイテク。 しかし扱い方をほぼ知らないままただがむしゃらに使っていたんです。 まっすぐ耕したいのにまっすぐ進んでくれないようなやり方で。 それが事故に繋がりました。
男どもの気持ちが外に向いている間は雅子さん相手の夫婦性活はほぼ営まれず、雅子さんはその分寛治さんにすがるしかありませんでした。
寛治さんも雅子さんと自分の都合に合わせて締め込みが行えるようになると気持ち的に余裕が出来たのか、また事業拡大の方向に舵を切りました。 立ち行かなくなった地元企業を買収し社長に収まるのです。
特に力を入れたのが陶芸でした。 ところがどの会社も寛治さんと聞くと社員が挙って辞めていくんです。 陶芸は芸術というよりも大量生産の方に舵を切り人気が薄れていきました。
損はしなかったもののプライドがいたく傷ついたんでしょう。 その分雅子さんにのめり込みました。
ある日など家人が出払った紙屋 (かみや) 家に入り込み雅子さんに風呂の残り湯で洗わせ夫婦部屋で締め込みを図ろうとしたんです。 雅子さんは言われた通り風呂場に行き桶に水を汲んで丁寧に洗い手ぬぐいで拭き上げてから部屋に向かいました。 もちろん寛治さんが忍んで来てくれるだろうと踏んで寝巻である着物姿のまま腰巻すら着けず待っていました。
滑稽なのは寛治さん、紙屋 (かみや) に社長の恰好で現れたんですが何処から来たかと言うと柊 (ヒイラギ) の門は通らず池に注ぐ水路伝いを履いてる靴を水に濡らしながら来てたんです。
しかも玄関から入るわけにはいきませんから池のほとりの夫婦部屋の縁側で靴を脱ぎ障子を開けて入って来たんです。
寛治さんは風呂場から帰って来た雅子さんを立たせたまま裾を広げました。 現れた太股を愛おしそうに撫でまわし繁みに顔を埋めました。 雅子さんは寛治さんとの締め込みに間に合うよう懸命に帯をほどきました。 全裸になったところで布団に寝かされ寛治さんもようやく衣服を脱ぎ始めたんです。
「寛治さん、待ってた・・・ウチずっと・・・」
あとは言葉になりませんでした。 ふたりは躰を重ねベロチューを交わしました。
雅子さんの目の中に合意を見た寛治さんはまず雅子さんの下腹部に雄々しくなったモノを這わせ感触を伝えておいて足元に移動し両足首を掴んで開かせました。
そのまま両手で膝の辺りを動かないよう押さえ込み花弁に舌を這わせ始めたんです。 幾度も幾度も寛治さんの名前を呼ぶ雅子さん。
寛治さんは雅子さんの壺に潤みが生じ始めたと見るや枕元に戻り男根を与えました。
「すまんがしゃぶってくれ」
寛治さんの申し出に雅子さん、寛治さんの太股にしがみつくようにしてしゃぶり始めました。
丁寧にしゃぶる雅子さんの胸に寛治さんは手を差し伸べまさぐります。 視線の先には寛治さんのために雅子さん、窮屈な体勢ながらアソコを晒してくれてるんです。
雅子さんにすれば当然次は再びアソコに舌を這わせてくれるだろうと広げて待ってたんですが、豈図らんや寛治さん、雅子さんの無防備になった腋に狙いを定め舌を這わせ始めたんです。
雅子さん、そんなところの手入れなど思ってもみなかったので自然に生えそろったままだったんです。 腋臭が消えうせるまで寛治さんは舐めるのを止めません。
羞恥に頬を染めた雅子さんに寛治さん、今度は自分の腋を雅子さんに与えました。 こうしてお互いの腋を舐め合いベロチューを交わし欲情は徐々に増していきました。
寛治さんは改めて雅子さんにしゃぶらせると改めて唇で乳房や乳首を嬲り左手を使って指マンを始めたんです。 これには雅子さんのほうが耐え切れなくなり今一度棹をしゃぶると観念したように四つん這いになり尻を高々と掲げました。 興奮し過ぎて濡れ光ってました。
寛治さんは足元に回ります切っ先を孔にあてがい静々と下方に下ろし花芯を見つけ娶わせし腰を送り込みました。 寛治さんが望む結合が叶った瞬間でした。
恐らく病んでいようとも薄壁ひとつ隔てた隣の部屋では定男さんが聴いてる筈なのに雅子さん、悲痛な声を上げ寛治さんを急き立てるんです。
寛治さん、気持ち良さに雅子さんが膣奥から白濁液を吐き出すと一旦棹を引き抜きいちいち舐め上げるんです。 それがまた雅子さんをして夢中にさせました。
雅子さん、まるで別の生き物のように背をしならせ寛治さんに熟し切って丸みを帯びた腰を与えるんです。 寛治さんは夢中で雅子さんの子宮内を肉胴でかき回しました。
血圧が上がり過ぎると挿し込みを止め男根を雅子さんに与えしゃぶらせるんです。 それが自分を天国に導いてくれると信じてやまない雅子さんはズリュッズリュッとひねりを加えてしゃぶりました。
二回戦は目は場所をあの水車小屋に変えて始まりました。
雅子さんも寛治さんも衣服を手に持ち裸身のまま紙屋 (かみや) 家を抜け出し誰かに覗き見られるかもしれない水車小屋の中で締め込みを行うことにしたんです。
これには雅子さんの方が乗り気でした。 何故ならこの日のこの時間帯に何処からか農機の音がしてて雅子さん、あれは旦那が水車小屋から見える田んぼを耕してるんと言うんです。
寛治さんにとっても寝取りを魅せ付けつつ堕とすのが最も刺激が強かろうと思っていましたからそれに乗っかったんです。
この時の雅子さん、何かを悟ったかのように決別の寝取られに応じ燃えてくれました。 寛治さんの男根に激しく逝き無意識のうちにキツク締め込んでくれました。
丁度その時でした。 紙屋 (かみや) にとって最も大きな窪である田を半分程度耕したものの耕運機に振り回され疲れ切りへとへとになった直己さんは体力の限界を感じ入谷川に沿って田の畔から紙屋 (かみや) に向かって耕運機を移動させようとしました。
田から畔に乗り上げた瞬間、その反動でハンドルレバーを支えていた直己さんは振り落とされ入谷川に耕運機もろとも転落していったんです。
運の悪いことにそこは紙屋 (かみや) 家の女どもが洗濯しやすいように大きく平たい石が置かれていて直己さん、丁度その上にあおむけに落ちたところに耕運機が降ってきたんです。
一瞬で絶命でした。 入谷川は下組 (しもぐん) の更に川下まで真っ赤に染まりました。
耕運機は田を耕した後、一旦前に装着していた重りを外し空のまま坂をバックしながら下らなきゃならないところを、それすら知らず連日安易に扱っていたからでした。
それを目の当たりにしたものですから寛治さん、雅子さんから棹を引き抜き急いで家路に向かいました。 状況から言っても近くを遅かれ早かれ官憲がうろつくでしょうし、恐らく翌日には村内あげての葬儀が執り行われるからです。
雅子さん、その騒ぎに紛れいずこともなく姿を消し、それっきり入谷村には帰って来ませんでした。
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