病的性欲亢進 ~妙に疑い深くもあり、ある意味自信過剰でもある女~

勤め始めたからにはたとえそれがアルバイトとは言え時間給が高く勤務時間もそれなりに長い方が良いに決まってるのに何故か彼女は勤務時間を削って欲しいような言い方をもするらしい。
他の店の店員はお金を持ってそうな人を見つけると懸命に呼び込みをかける。 なのに彼女はお客様が店に入ってきて商品を手に取っているにもかかわらず近づいて行こうとさえしないのだ。
だがよくよく見ると彼女が時折ハッとするような目つきをするときがある。 カッコイイ漢が目の前を通り過ぎていった時だ。 この時ばかりは立ち姿を様々に変え気を惹こうとしているのが傍目にもよくわかる。
尾崎というネームをぶら下げたその女の話し方にも他では感じ得ない妙な一面があった。 話し言葉はごくごく普通の標準語を使うのだがLINEのやり取りは何故か関西方面の言葉になるらしいのだ。
田村優一がこの女と知り合う前、この女に関心を持ったのが妻の和江でLINEのやり取りについて話してくれたのも和江だったのだ。
面白いことに彼女が務める店では仲間同士仕事0の打ち合わせであっても語り合うことなどまずなかったらしい。 なのでどんな些細な指摘や接客マナーであってもいちいち本社の課長が出向き教え込んでいたという。
店自体元々国内のメーカーとして製造・運営していたものが製造はそれなりにできても販売に結びつかず左前になり弱みに付け込み擦り寄ってきた某国に経営を委ねたことから入社時の面談は略式で行われ、もちろん履歴書などの習慣は元々某国には無かったので個人情報は伏せたまま務め始めたようなのだ。
相手が何者なのかさっぱり訳が分からないのにおしゃべな性格の和江がそこに割り込んで壊れた蓄音機の如くしゃべりまくり、しかも無尽蔵に買いまくり徐々に信頼を得て話すようになり彼女が一体何者なのかほんの一部ではあるが知り得たという訳なのだ。
それによるとどうやら尾崎というネーミング自体本名ではないらしいのだ。
和江が睨んだ通り彼女は地元の出身ではなく大阪か京都辺りから流れて来たようなのだ。
それも知り合ってしばらく気付かなかったが和江の話しを総合すると田村家とそう遠くない (僅か1Kmの距離) に母親とふたりっきりで極めて安いコーポを借りて棲んでいるようなのだ。
そしてもうひとつ知り得た情報がある。 それが漢の存在で、勤務を長時間に渡って続けられないのもやたらと躰の線をある瞬間魅せ付けたりするのも原因はそこにあるようなのだ。
だからといってよくある不細工ながら自信過剰かというと、実はそうでもない。 どちらかというと何故そうまでして傾きかけた店舗に惨めな身分でしかも偽名まで使って務めなきゃいけないのか訳が分からないほど美人なのだ。
- 関連記事
-
-
病的性欲亢進 ~素麺に怒る母~ 2023/08/04
-
病的性欲亢進 ~妙に疑い深くもあり、ある意味自信過剰でもある女~ 2023/08/03
-
お屋敷の貴婦人 そこいらの漢と午後の交際 ~性活に疲れた賢婦の良からぬ妄想~ 2023/07/26
-