好子 春を売る
好子流の言い回しは春を鬻ぐとなる。 漢との仲を引き裂かれないよう寄り添うという意味を持つ 「鬻ぐ」 を当の好子は本来ならヒトトキが終わればお手当てを持って亭主の元へ急いで帰らねばならないものを書いて名の如く四六時中追いかけまわしていたのだ。
こうなると好子が春を鬻いだのではなく、漢が好子のアソコの面倒を四六時中看させられたことになる。
亭主に供するお酒と肴を買おうにも手元不如意でその程度なら私に任せてと出かけたものの、いざヒトトキが終わると相手も目の前の女は本職ではなく訳アリでここにいると分かって半分その気になった。
許可を与えた方こそ久しく本気で抱かれていなかったから素人人妻を堕とそうというそのしつこさに溺れてしまってつい追いかけ始めたということになる。
このような種のことは追いつ追われつという言葉がある。 熱心に追い回すのは良いが逆に追っかけてくれないことには負けたような気になって何時まで経っても追うことを止められない。
使い古しが躰を売って酒に換えてくると来ると飛び出し、そのまま帰って来ないとなると心穏やかでいられなくなる。
「女房の妬くほど亭主もてもせず」 なら余程持ち物が良くなけりゃ日にち薬だが、その逆となるとそんじょそこいらの背徳とは訳が違う。
漢ならずとも思い立つとまず手がアソコに伸びる。 問題はソコからだ。 漢は妄想で雄々しくなるし締め付けといってもその感覚はおおよそ妄想。 淫らな思考の中で上手く擦れば必要分の数パーセントは飛び出してくれる。
ところが女はそうはいかない。 第一のポイントには何とか指が届くがそれは気持ちを昂らせるポイントであって治めてくれるポイントではない。
亭主が居るのにお酒ばかり喰らって勃起させてくれない。 飯場を離れてからというもの漢とは一切縁が切れていた。 ハメたくて堪らなかったところに妾話しのような迫り方をしてくれた。
恐らくその時の好子の表情や行動はその手の女を探し求めていた漢らにとって飢えてると映ったのだろう。
好子は亭主に呑ませる酒代にも苦労するような生活を送っていたからこそ自分から進んでご相伴にあずからなかったものの本来枕芸者の真似事をさせられていたから酒は好きだ。
素人人妻を堕とすに当たり漢はまず好子を小料理屋に誘った。 「ここいらで見かけない顔だから」 とかなんとか口舌を述べ連れ込んだ。
最初は景気の良い話しをし、次第にアチラ方面の話しへと切り替えたが見た目にもお里がお里だろうからむしろ好子の方が乗って来ると思った。
ところが好子はどんなことを話して聞かせても長持ちせず苛立った。 このままでは周囲の客に迷惑が掛かると漢は好子を二階へと誘った。
小料理屋で二階へとなると普通の女ならそこから先を悟ってとてもついてきてはくれまい。 そこで漢は申し出の直前に有り金の大半をテーブルの下で握らせた。 好子が受け取ってくれたのを見て二階の予約をそれとなく入れた。
小料理はそこは心得たもの、おつまみと徳利の二本も用意したであろうか。 その代わり襖を開けると床が敷かれ枕がふたつ用意された。
気の強い好子である。 漢が何とかしようと踏ん張るがとにかく暴れた。 それを漢は力づくで抑え込んだ。 乳を揉み始めてやっと大人しくなりアソコに指が食い込んで初めて懇願が始まった。
その苦労たるや大変なものであったろうことは聴かずともうかがえる。 漢はこの地の旦那衆、日頃から美食にも飽きて何位か面白いことをとそればかり求めている。
方や飯場上がりとは言え女衆、子供らほどではないにしろろくなものを食べさせてもらっていない。 下手に力を入れれば壊れるんじゃなかろうかという柳腰を肥え太った漢の腰が力任せに割るのである。
周囲の客も店側もどうなることかと戦々恐々していたものが、いざ広げてみると漢欲しさに狂いまわっていたのだ。
漢の躰は成る程肥え太ってはいるが持ち物は至って不通と言おうか、むしろ出っ腹に隠れお粗末に見えるほどの粗品なのだ。 だが、その粗品をして突っ込んでみるにこれまでお目にかかったことのないほどに窮屈極まりないのだ。 一体どこがどうなってるのか漢はせっかく挿し込んだものを引き抜いては広げてみて、他の漢に取られまいとし舐めあげた。
好子にしても他の女なら絶対にやらないであろう漢の持ち物に手を伸ばし 「もっと」 と粗末なものに向かって乞うのである。
漢も滅多にお目にかかれない上玉とあって狂ったように舐めあげた。 狭く奥行きが短いだけにこれまで一度としてそうなったことなど無いほどにカチンカチンになった。
ダメという言葉が始まりは入れてはダメであったものが抽送が繰り返されるとまだ中に注いではダメとなり終いには引き抜いてはダメとなっていったのだ。
何処にそのような力が残っているんだろうというほど漢のソレを狂ったように締め上げこのこと自体忘れたいのか全身をわななかせた。
漢は一度っきりの遊びのつもりで十分すぎるほどのお金を掴ませた。 だが好子はそうは思わなかった。 忘れようと努めたところに食い込んで来たソレが忘れた筈の過去を思い出させてしまった。 漢が無くてはどうにもならない躰に戻ってしまったのだ。
一度追いかけてしまった獲物は生涯忘れないのが女の背徳の特徴。 好子は家族も亭主も忘れ漢を追いかけ始めた。
二度と逢えないほど遠距離に居を移しても、どうやって辿り着くのか知らないが頃合いを見てちゃんと逢瀬を重ねるのが女の執念。
しかもこうなった時の女の面の皮は厚い。 我が子が転入届を学校に提出しなければならない日であっても自宅を出るときはちゃんとした訪問着を着て出たくせに途中で用事を思いついたが如く言い回しをして子供に単独で学校へ向か合えと命じ自分はちゃっかり漢の元へ向かう。
しかもこの時の様子を気にするどころか自宅に残して来た亭主に至ってもまるで気にも留めていない。 自分の方から追いかけたとくればその逆を徹底的にやってもらわない限り自分から進んで手を切ることは無い。
難渋して転向届を済ませ教室で紹介を受けている時、既に漢としっぽり濡れていると言った風な塩梅なのだ。
一度味を覚えると二の矢三の矢……と、留まるところのないほどに使いまくる。 亭主は嫉妬に狂いにょうぼの後を追って漢の居場所を突き止め強請ることになる。
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