官能小説『危ない画像』 第13話

て来た。翌日は麻美が夜まで戻らないことが分かっていたので雅彦が学校の帰りに圭
子と待ち合わせた。お互いに初対面だが、雅彦は既に圭子の顔を父親の撮った写真で
散々見ている。待ち合わせの小田急線梅丘駅に圭子は車で迎えに来た。
「雅彦くん、よね。」
「はい。圭子さんですね。すぐ分かりました。」
「あなたも。パパとよく似てるわ。さ、乗って。」
雅彦が助手席に乗り込むと圭子が素早く車を発進させた。
「何時まで大丈夫。」
圭子が狭い道に車を入れながら聞いた。この辺りはかなり道が入り組んでいるのだ
が、裏道を知り尽くしているようだった。
「七時までに帰れば大丈夫です。」
「今、四時か。あんまし時間無いわね。」
車は世田谷通りを横切って用賀方面に向かっている。どうやら東名に乗る積もりら
しい。雅彦はどこに行くのか聞かなかった。圭子も無言で車を走らせている。
圭子が躊躇いもなくラブホテルに車を乗り入れても雅彦は驚かなかった。時間が無
い。圭子の言葉がこれから起きることを十分に予想させていたのである。
「ごめんなさい、いきなりこんな所に連れ込んで。」
「パパの身代わりじゃないけど、抱いて欲しいの。いいかしら。」
「僕もその積もりで来ました。」
「ママは。」
「今日は出掛けてます。帰りは多分七時過ぎ。」
「それで七時って言ったのね。」
圭子が風呂場に入って湯を溜め始めた。
「さ、脱いで。」
圭子が素早く裸になって浴室に消えた。雅彦も裸になってドアを開けた。シャワー
を浴びている圭子の身体は写真そのままに白く、魅力的だった。
「見て、これが実物の私。」
圭子がそう言って両手を広げた。
「写真よりずっときれいです。」
雅彦が目を細めると圭子が照れたように湯船に入った。
「嘘仰い。あなたが見たのはもう十年以上前の私。最近はパパも写真撮ってくれな
くなってたし。」
雅彦も湯船に入ると圭子の手が伸びて前を握りしめた。
「元気ね。」
「圭子さん見たら、誰だって元気になります。」
「お世辞でもそう言ってくれると嬉しいわ。さ、ベッドに行きましょう。」
圭子が灯りを落とさないので雅彦は身体の隅々までじっくりと鑑賞できた。女の部
分は写真と全く変わらない。そっと口に含むと圭子が溜息を突いた。
「慣れてるのね。」
雅彦が更に奥へと舌を差し入れた。写真で見たよりも僅かに襞のはみ出しが大きく
なっている。舐め上げた舌の先がベールを分けて大きめな粒を掘り起こした。大きさ
は松の実大で形はピーナッツに似ている。普段は襞に埋もれているせいか、周りより
も白っぽい色をしていた。そっと唇で挟むとかなりな弾力である。
「ふふふ。」
圭子が意味ありげに笑ったので雅彦が顔を上げた。
「何か。」
「ごめんなさい、パパそっくりだったから。」
「何がですか。」
「感じがね。パパはいつもこうして可愛がってくれたの。」
雅彦がムッとした顔で上体を起こした。
「パパの身代わりじゃないって言ったのに。」
「ごめんなさい、そんな積もりじゃないの。でも、雅彦くんがあの人の息子だって
ことは嫌でも意識しちゃうのよ。」
「それは何となく分かるような気もするけど。」
「分かって。さ、今度は私の番。」
圭子の口の動かし方は独特だった。少なくとも母親とは全然違う。特に舌の動きが
早く、時には狭い入り口を押し広げるように先端を尖らせたり、裏側を集中的に攻め
てくる。圭子は若い雅彦に一度果てさせようと思っているらしい。その必要はないの
で雅彦が圭子の頭を軽く叩いた。
「ん、」
圭子が口を離さずに見上げた。
「時間が気になるから。」
スポッと音を立てて雅彦が吐き出された。
「一度出しておかなくても大丈夫。」
「と思います。」
「自信たっぷりね。」
仰向けになった圭子が両足を高く振り上げて雅彦を迎えた。その足を肩に担ぐ形に
なった雅彦が一気に押し入った。
「す、素敵・・・」
あっと言う間に先端が奥まで届いた。雅彦にとって三人目の女の身体である。久仁
子はまだきついだけだった。母親の麻美は大分余裕があったが中のザラつきが気持ち
いい。圭子は滑らかだが入り口の締め付けが強かった。雅彦が吐き出されるギリギリ
まで腰を退いてから勢い良く突き戻した。
「じょ、上手。」
圭子が喘いだ。雅彦がその動きを繰り返していると今度は先端が何かに当たるよう
になた。ナマコの口を思わせる、柔らかい中にも芯のある感触だった。雅彦が膝を進
めて真上から突き下ろすと先端がそこにはまったような気がした。
「い、嫌・・・」
圭子が更に強くしがみついて来た。その『嫌』が本心からでないことは雅彦にも分
かる。同じ動作を続けていると圭子が白目を剥いて動かなくなった。入り口がヒクヒ
クと雅彦を締め付けていた。
「もう、死ぬかと思ったわ。」
ようやく黒目が戻ってきた圭子が雅彦の唇にかじりついた。
「一度きりの積もりだったけど。」
圭子が雅彦の肩から両足を下ろした。
「誰に教わったの。」
「ううん、こう言うやり方したの、今日が初めて。」
「ふうん、生まれ付き勘がいいんだ。良すぎてどうにかなりそうだったわ。」
圭子が首を回して枕元の時計を見た。五時近かった。
「六時には出ないと駄目ね。それまで、いい。」
「うん。大丈夫。まだイッてないし。」
「今度は私が上になっていい。」
「うん。」
圭子は自分が上になると腰を回転させながら激しく前後に動かし始めた。勢い余っ
て雅彦が飛び出すと慌てて戻す。白い肌に玉のような汗が噴き出し、その滴が雅彦の
胸から腹にポタポタ落ちてきた。
「イッて。」
圭子が雅彦の耳元で呟いた。
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