何も知らないままモヤモヤする気持ちを抑えきれなくひたすらオナニーに耽る若者たち
結果は聴くまでもない。 その悉くが返事すら寄越さないまま過ぎ去っていたからだ。 学校で顔を合わせても顔色ひとつ変えないところを見るとどうやら読まれないまま捨てられてしまっているようなのだ。
だのに相変わらず彼女の浮ついた噂は漏れ聞こえた。 その噂を証明するが如く彼女は綺麗になっていった。 歪んだ気持ちは彼を床下に潜り込ませ覗き見に走らせた。 彼女の下着は、とても同年代のそれとは思えないほど華やかになって行き、いつの頃からかその下着のクロッチ部に女のシルシが見え隠れし出した。
彼女に初めて恋した時と違い治夫は、彼女の中の汚らしい部分を心ならず垣間見てしまったような気がした。 夢精はあっても意識し勃起させたことが無かったチ〇ポが覗き見という行為により彼女の何かに反応してしまったようなのだ。
それ以降気が付くと彼女のシルシを妄想し股間に手を伸ばすようになっていったのだ。
彼女が顔色ひとつ変えなかったのは己の心の内を読み取られるのが嫌だったようなのだ。 その証拠に彼女は床下に潜り込み覗き見されても良いよう魅せる為の下着を穿いて学校に通うようになっていった。
見られたであろう日はその対象者の行動がそもそも不自然となり事後は心なしか股間も膨らむ。 彼女等はいち早くこれを見つけそれ以上の反応を示してしまうのだ。 これを危険と見て母親は勿論だが女教師が担当し女学生だけ集められ性についての教育が施された。 当然だ。 性が芽生え意識が勉学にではなく男の子の性に集中するからだ。
受けたくなかったが受けないわけにはいかないほど自身の躰が成熟し異性に敏感に反応を示し始めていて、例えば股間の膨らみなどを見るにつけ性器全体が徐々にではあるが微熱を帯びてしまい蠢き始め一種独特の粘液が滲み始める。 受け止める準備を整えようとしてしまうのだ
汚れてしまったであろうことを気にし、指を這わすと場所によりツーンと全身に電気のようなものが走る。 すると自然、そういった刺激を与えてくれた相手を意識し始める。 このような意識の延長であろうか、見えないところに気を遣う習慣を身に着けていった。 漢を意識し始め、それを知られたくなくて余計につんけんと振舞ってた。 …という訳なんだ。
大方の男の子はチャンスが訪れていたことすら知らないまま彼らこそ一方的に距離を取り、しかし一部ではやがてこういったことに耐えきれなくなった女の子に告られる形で初体験を迎えることになる。 が、残念ながら治夫はこの最後とも思われるチャンスにさえ恵まれなかった。。
放精という行為に至る過程は大きく3通りあり、ひとつ目が気付かぬうちに射出し終える夢精、ふたつ目が意識して行うオナニー、みっつ目にしてやっと一部逆ナンも含めた性行為となるが治夫はふたつ目で止まって… つまりこの時点で放精により満ち足りた気になってしまっていた。
初恋の対象者であった女の子が果たして今どうなってるかなど思考の片隅にも留めなくなっている一方で、その女の子は相変わらず同じ方向を向いていて、耐えきれず、しかしそう勘ぐられないよう実行に移してしまっていた。 …という訳なんだが、全般的なこういった傾向と言おうか結果だけを聴いた治夫は女の子は破廉恥だと決めつけ歯牙にもかけなくなっていて、しかし諸先輩が彼女を言いくるめ堕としたと聞くと飢えてるのだと決めつけそういったやり方での性行為に一種憧れを抱くようになる。
だまし討ちだ。
漢と言うものはある種そういった願望が根強くあるんだろう、手に取るその種の本のほぼ全てにその場限りの快楽に耽った結果女が逝った的な記事を見るにつけ治夫の中に益々過激な欲求が芽生えていった。
だまし討ちのような方法で行為に至った時、果たして女はどのような反応を示すのか。 堕とされるとはどういった状態になるのか見たくてたまらなくなっていったのだ。 ここに来て最早下着を覗き見るだのと言うような行為では満足できないと言おうか興奮が頂点に達しなくなっていたらしい。
良くないこととは知りつつ治夫は何処かでそういった行為を観ることが出来ないものかと他家への侵入を試みるようになる。 しかしそれらのほど全てにおいて場所が床下であるがゆえに音は聴こえど行為を見るには居たらなかった。
諸先輩が女の子とアレ目的で付き合ってると聞くとコッソリ後をつけたりしたが何時も撒かれお目にかかることが出来なかった。
そうこうしているうちに深夜、両親がやっているところを目にすることになる。 汚らしいという思いは何処へやら、再びオナニーに耽ることになったがこの時は元より母を性の対象と見ていなかったことから先輩諸氏に勧められるまま風俗にお世話になることになる。
入る勇気がなく何度もそこいらをうろつき、やっと立ちんぼさんに誘われ入店するが緊張のためか思ったような気持ちよさを感じられず店を出る。 残るのは勿体無いという後悔の念。
それと比べ覗き見の如何に心地よかったことか。 風俗ではいろいろ気を使ってヌイてはくれる。 しかしそれは如何にもよそよそしさの残る行為。 これではとても同級の女の子が諸先輩に堕とされたのと比べ質が落ちる。
そう思って彼女らを見るにつけ行為の後相手の気持ちを慮って追いかける子などいないことに気が付く。 所詮彼女らにとって漢とは末永く性のはけ口として付き合ってくれるかどうかが運命の分かれ目。 良し悪しの判断材料なのだ。
治夫が潔癖にこだわり将来を見越し貯蓄額を気にしつつ風俗に通ってるというのに同窓の女の子は漢と遊ぶ金欲しさにその風俗で仕事をする。
ここに至ってはもはや親子ほどの思考の差が出る。 あれほど告るのを躊躇った彼女らのアソコは高々遊興費ごときの金で開いてくれるのだ。
いつぞや汚らしいと罵ったが正しくそれが正解だと知ることになる。 そんなセンズリまみれの彼を心配する女性が現れた。 一度は汚らしいと罵った母である。
センズリで衣服どころか寝具すらも汚したのにむしろここまで成長できたことを微笑ましそうに見つめながら近づいて来たからだ。
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