罪悪感と快感の狭間で
またしても漢の意地悪な言葉が飛んだ。
「して……」
口惜しいに違いないがなお美は小さな声で漢につい先ほどまでと同じような動きを乞うた。
「儂が勝手にしていいのか?」
なお美はうつむいたまま小さく首を縦に振った。
「チッ 勝手にしろってか。 ふん、なるほど。 そう言われるとこちらも心置きなくできるってもんだ」
漢は改めてグイっと腰を密着させなお美の背中に回している左腕を引き付けた。 そして、尻肉との隙間に右手を差し入れた。
「あっ …いや……」
予想外の行為になお美の尻がくねった。
「お前のイヤは確かシテの同義語だったな。 ここをいじると壺がよく締まる。 お前の後ろは開発のし甲斐がある。 そのうち後ろをいじるだけで気をやるようになるかもしれんな」
「あああん… いや… そこはいや……」
嫌悪感と恥ずかしさになお美はその場から逃げようとした。 だが、背中に回している漢の野太い腕は容易になお美を逃しはしなかった。
それ以上に興奮しきったなお美の蜜壺は漢の反り返った肉茎で繋ぎ止められていてしかも肩口を抑え込まれ肉茎が肉球を嬲ってていて快感が全身を迸り女が目覚め逃れようがなかった。
「全身どこも性感帯だ。 特に排泄器官は敏感だ。 尿道もここも」
漢の指が後ろのやわやわとした巾着をこってりと揉み解した。
「くっ… いや… そこはいや… んんんっ」
おかしくなる。 自分が自分でいられなくなるような危うい感覚を覚えた。
昨夜、漢の愛人にバイブで散々嬲られた後、漢に口で愛された。 生まれて初めて触れられる場所だった。 沸き起こる屈辱・おぞましさに逃げたかったが耐えているうちに放心状態となっていった。
「あの時と同様、いや、それ以上に後ろをいじってやるとしっとりしてくる。 どうだ、感じすぎて気をやりそうか?」
こういったときであっても漢はいつもゆったりしている。 なお美が逝きそうで焦っているときも、まるで違う次元を生きてるように落ち着き払っている。
「感じすぎるんだろう? 何か言ったらどうだ」
漢の指は今にもすぼまりに沈みそうになっている。
「…しないで…… お願い… そこはいや」
「気持ちがいいのに嫌とはどういうことだ。 ほかの漢にここをいじられたことはなかったんだったな。 それとも本当のところ散々いじられていて、これを使ってするときは浣腸を済ませきれいにしてからのほうがいいということをわかってるから急かされると気になるのか?」
{いやあ!」
こんな言葉を口にするからにはこの漢は本気でする気かもしれない。 あまりの羞恥になお美は全身で抗い、漢から逃げようとした。
「動くな!」
今までにない厳しい口調で一喝されなお美は凍りついた。
「関係を続けたいなら逃げるな。 気持ちよくないというなら放免してやってもいいが、これまでのところずいぶん感じてるようじゃないか。 だったらとことん気持ちよくなってみろ、それが理解できないほど若くはあるまい」
若く見せてはいるが子を成しアソコの形だって処女というわけにはいかない。 快感と屈辱は紙一重、漢の言うとおりだ。 けれど、恥かしいものは恥かしい。 昨夜来のことを考えると消えてしまいたくなる。
「わかったらおとなしくしろ。 なお美の恥かしがる姿を見るのが儂にとって快感だ。 このことでお互い楽しめる、それが最高の間柄というんじゃないのか? 返事できないということはまた逃げようとしてるのか? 逃げるな! いいな」
なお美は頷くしかなかった。
「よし、それでいい」
しばらくすぼまりを弄り回され力が抜け倒れそうになった。 後ろを弄られると朦朧としてくる。
アヌスから指が離れた瞬間なお美はほっとした。 だが、漢はひとつになったまま今度は洗い場の鏡の扉を開いた。
裏に収納庫があり、いかがわしい形の玩具やガラス浣腸器、それらに混じって何に使うのかわからないような器具が並んでいた。 見ただけで躰が火照った。
なお美は顔を背けた。
「玩具は寝室だけじゃなくここにもあるんだ。 どれがいい? お前が望むものがあれば使ってやる」
なお美は喘ぎながら首を横に振った。
すでにひとつになっている。 玩具はいらない。 昨夜、漢の愛人に肉茎の形をしたものを使われたのが初めての体験だ。 玩具に興味がないと言えばうそになる。 けれど、今は漢のもので十分だ。
「気に入ったものはないのか? 今までこんなものを使った漢はいなかったんだな? なお美が体験していないことを儂に教えてくれると儂も燃える。 あいつと乳繰り合った時はペニスの代わりのバイブだったはずだな。 せっかくだから別のものにしよう」
漢が手にしたのは親指ほどの太さのピンク色のシリコン棒で、先端は丸くなっているが肉茎の形はしていない。
「後ろを弄られたのが初めてなら、前と後ろに同時に入れられたことは無いということになる。 なんでも体験してみろ。 やめられなくなるぞ」
漢の言葉にたじろいだ。 治夫に夜這いをかけたとき逝きそうになった瞬間頭をかすめたのは前後を同時に貫かれるような過激な妄想だった。 叱咤罵倒されつつ貫かれる、そんな情景だったような気がしたからだ。
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アップデート 2024/06/05 06:05
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