農家に嫁いだ女 スカートの中、禁断の収穫
「きれか顔が汚れてしまうばい。 ……おい、ズボンにも泥が付いとーけん……・」
翔太はそう言って、美咲を除けようとした。 照れているのだろう、声がやけに掠れてる。 しかし、美咲は翔太の背にしがみついて離れようとしない。 振り払われまいと美咲は、翔太の背中に唇を押し付けたまま、囁いた。
「汚るるなんて、こん際そがんこと構わんばい。 ウチなんちゃそんで良かとよ。 ……ねえ、抱いて。 翔太ん、そん泥ん着いた手で、激しゅう……強う……」
籍を切ったようにこう告げてくる美咲に、溢れる想いを必死で抑え込んでいるのだろう。 翔太は拳を握り躰を震わせている。
彼は深く息を吸うと、目の前にある赤く色づいたトマトをもぎ取り、何かを吹っ切るように勢いよく齧った。
一口齧ると振り返り、齧りかけのトマトを美咲に向かって突き出した。 売れてグチュグチュになったトマトの中身が支えを失ってタラタラと地面に向かって滴り落ちる。 美咲は翔太を見つめたまま、そのトマトを齧った。 甘酸っぱい芳香を放ち、赤い汁が美咲の唇から地面に垂れる。 その姿を見て、翔太は思わずつばを飲み込んだ。
美咲に出会った時から、いつかこうなりたいと願って来た。 田舎者の自分にとって、美咲は高嶺の花に思え、彼女の過去を想い何度妄想に駆り立てられ自分で自分を諫めたかしれない。 その唇が自分を求めるように突き出されている。
翔太はトマトの汁を舐め取るかのように、美咲と唇を重ね合わせた。
ビニールハウスの中で、ふたりは互いの唇を貪り合った。 躊躇いなど、もうそこにはなかった。 舌を絡め合い、抱きしめ合う。 翔太の汗ばんだ肌の感触が、漢臭い匂いが、美咲の性感を痺れさせる。 美咲たちの姿を遮ってくれる、翔太が丹精込めて育てたであろう生い茂るトマトが、一層淫靡な世界へと美咲を駆り立てる。 真っ赤なトマトに負けないぐらい、美咲の躰も熟れ切っていた。
自分を貶めてくれた幾世のやらかしたことを思うとき、何度女であることを呪ったかしれない。 翔太がこうなってくれることを、待ちきれなくなっていた。
「ああ……美咲さん、柔らこうて甘か香りがして……堪らんばい……胸も大きゅうて……弾力あって……」
美咲を思わずさん付けで呼ぶ翔太。 息を荒げ、Tシャツ越しでもそれとわかる、美咲の豊か過ぎる胸を懸命に揉みしだく。 美咲も翔太の股間が激しく隆起しているのが、ジーンズ越しであっても十分わかった。
「あん……いけんとよ……・そこはダメ……あああっ……」
胸を激しくもまれ、その間にも怒張した下腹部を押し当てられ、美咲が喘ぐ。 雨の音に混じって、彼女の悩ましい声がビニールハウスの外にまで漏れ聞こえた。
翔太も美咲も、肉体を熱く火照らせ、全身に汗をにじませ、その先欲しさに躰を絡み合わせていた。 美咲の、かたくななまでに過去と離別すべく大人の関係をいけないことと決めつけていた、その頑な態度に陰りが見えた。 翔太は思い切って美咲のTシャツを毟り取り、上半身を露にした。
半裸になった美咲の、美しすぎる姿を見て、翔太は再び生唾を吞み込んだ。 果たして自分ごとき田舎者で美咲をこの先引き留めておくことが出来るだろうか、彼女を満足させることが出来るだろうか不安になったのだ。
日焼けした面立ちから到底想像できないほど、彼女の躰は透き通るように白く見えた。 豊満な乳房のそこここに血管が淡く透けて見える。 無性にこの躰を彼女と関係があったであろう漢から奪いたくなった。
仁田にも、もちろん北対馬にも似つかわしくない美咲の姿に扇情され、己の立ち位置さえ見失ってしまったからだろうか、翔太は彼女に飛び掛かりビニールハウスの片隅に積み上げてあった藁の山に押し倒した。 彼女に覆い被さって、貪るように躰を撫でまわした。
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アップデート 2024/02/21 12:45
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