四畳半での謝礼 ~ヤクに溺れ自尊心を失う人妻~
こうなると音羽も漢の躰から離れることは出来ない。 持ち物においてもそうならタフさ、度胸も人並み以上のモノを持ち合わせており、女どもはもうメロメロだった。
それでも閨で、それなりのお願いはする。 ところが彼らは女の弱みに付け込んで、そこのところを上手に交わしてしまう。 挙句に若頭などという言葉が口をついて出てくる。
音羽を業界の高みの昇らせてあげれば、普通の生活が手に入る。 それを信じて頑張り、騙され続けた。
彼を押し上げたら自分色に染まってくれる。 そう信じて頑張って来たが、この頃なんだかそれもむなしくなってしまっていた。
彼が自分の躰の上を通り過ぎてく割合と、社交場のソレとでは、明らかに社交場の方が多くなっていて、躰もそれに馴染んできはじめた。
ただしバシタから抜けれるかというと、恐らくそう簡単にはいかないだろうから、表向き尽くすような真似をし、社交場に出入りする漢の中の誰かと、戦わせてみようと思い始めた。
音羽は守られて生きてきている。 業界とは、世間と比べどれほど恐ろしいかと知らない。 桑本が音羽を寄越せと談判し、素直に差し出したことからも精力旺盛なら、しかも資金力があるなら頼めないことはないと考えていた。
佐々木有馬は突然ふらりとやってきて、丁度その場にいた音羽を指名した。 それまで指名のほとんどを桑本が占めている。 有馬は一見桑本に比べ資金力に長けているとは思えなかった。
年齢から言っても有馬は一回り近く若いように思え、何かしら魂胆があるのではないかと疑ったようだが、見た目と違いお金の払いは良く、桑本のような脂ぎった遊び方を要望してこない。
桑本にしても寄る年波には勝てないらしく、連日というわけにはいかなくなった。 そこにもってきて業界の漢は組が必要とするお金を工面できなくなっていた。 当てになるのは音羽だけ。 渡りに船というわけだ。
佐々木については事前に相当お金が預けてあったらしく、その点では音羽に何を命じても良しとなっていた。 殿様接待である。
自身の躰を使わず彼女がヤクでメロメロになるところを観たいと言い出す佐々木有馬に、若い連中は面白がってGOサインを出してしまった。
彼が狙っていたのは効き目であり、音羽が興味を示したのは男女の絡み。 おもちゃを持ち出し、いいようにあしらわれ始めた。
露出癖がそのまま生きるのだ。 しかも大枚頂いて。 これには音羽も乗りに乗った。 醜態の限りを尽くした。
若いものもよせばよいものを、その様子を接写し、佐々木有馬の手土産とした。
A married woman who feels sexually excited
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アップデート 2024/02/21 12:45
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