漢を漁るべく午後二時、秘かに家を抜け出す沙織
向かった先は大人のソレと喫茶が混在しているような店が立ち並ぶ一角。 そこで魅せ付け、突き刺さるような視線を浴びせかける漢がいたとしたら、彼のペニスを迎え入れるつもりだった。 しばらくの間、大人向けの雑誌やDVDが置いてある店内を歩き回っていたが、女の香りを振りまきつつひとまわりすると喫茶の方に足を向けた。 エロコーナーを歩きまわる女に目を付け後を追う漢が果たしているのか、コーヒーを前にしてスマホを開き、如何にもSNSで漢探しをしている風に装い様子を伺った。
装いながら、ソレと分からないようまずパンストを脱いでバッグに詰め、ほんのわずかに太股を広げパンティを魅せた。 それでも突き刺さるような視線を浴びせかけた漢は近寄って来ようとしないので、意味ありげにパンティを脱ぎ、更に少し太股を広げたり足を組んだりしながらチラリチラリと陰りを晒してあげた。
まりあ 19番ホール Shyrock作
ただし動きはまるでスローモーションを見ているかのようにゆるやかだ。
しかし着実にまりあの最も鋭敏な花芯へと向かっている。
指の腹を内股にピッタリと密着させて円周を描きながら近づいている。
その焦れったさがゆえに、女の期待感を一段と高めていく。
指を通して車本の体温がまりあの身体へと伝わって来る。
(なぁに?この充足感は……どうしてなの……?)
まだ愛撫が始まったばかりではないか。
協奏曲に例えるなら、まだ序曲を奏で始めたばかりだ。
それなのに、どうしてこんなに満ち足りた心地のさせるだろうか。
まりあの脳裏にふとそんな想いがよぎった。
結婚以来、夫に対してこんな気分になったことが一度でもあっただろうか。
毎晩残業で帰りが遅く、たまに抱かれることがあっても、判で押したような機械的なセックス。
愛の言葉をささやかれることもなく、決まりきった手順で、形だけの愛撫といきなりの挿入。
結合はあっても、夫の欲望は短時間で潰え、即座に眠りに就いてしまう。
まりあはそんな慣例的な夫婦関係に一抹の寂しさを感じていたことも事実だが、いつしか自身の心にポッカリと空洞が開き始めていることに気がつかなかった。
てのひらが小高い丘陵地帯を慈しむように旋回した。
その他連絡事項
- 官能小説『知佳の美貌録「お泊まりデート」 彼のマンションから朝帰りする久美の次女瑠美』
- 小説『残照 序章』
- 小説『残照』
- 官能小説『ひそかに心を寄せる茶店の女店主』
- 官能小説『父親の面影を追い求め』
- 掘割の畔に棲む女
- 残照
- 老いらくの恋
- ヒトツバタゴの咲く島で
アップデート 2024/02/21 12:45
投稿記事へのコメントをお待ちしています。
ぶろぐ村は幅広い分野のブログを閲覧できることが魅力の日本で唯一の検索エンジンです。
にほんブログ村が提供する「ブログみる」はインストールが簡単で、いろんなブログをストレスなく見ることが出来ます。
例えばスマホ版をご利用の場合、いつでもどこでも好きな時間に好きなだけブログを見ることが出来ます。
ご利用法>>>
バナーをクリックしていただくと、1つのリンクだけで下記3リンクへ自動で振り分けられるページに移動できます。
※閲覧する端末ごとに遷移先が分かれています。
- ブログみる Android版
- ブログみる iOS版
- ブログみる 公式サイト
直接各々のアプリにアクセスご希望の方はこちら>>>
PR