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老いらくの恋 ~画家の偽らざる想い~

ギャラリートーク もう30分も前からその絵のギャラリートークを評論家の先生、つまり企画展担当学芸員が自慢げに説明し続けていた。
集まった観衆は実際の絵を見てくれてはいるが自身がその良さに惹きつけられるわけではない。
こうやって評論家の先生が批評してくれて初めて、それが良い絵だとか悪い絵だとか納得して帰るわけである。

矢口康祐は出来ることならその場を離れたかった。 が、説明を受けているその絵を描いたのが自分であっては身勝手な行動は許されない。
先生の説明とあって一番集団の前で聴いている康祐は終始しゃがんで聴いていて足がそろそろ痺れはじめたころになってやっと説明が終わりかけ、評論家の口調も一段落し、他の絵に移動するのかというころになって集団の後方がざわめいた。
観衆の一番後ろにいた幾人かが立ち上がって今来た人物のために道を開け、ざわめかれたことに呆然と今入り口に佇んでいる少女に、まるで亡霊でも見ているかのような視線を放っていた。

一瞬の沈黙の後その集団の中から「本物だ」「絵から抜け出したようだ」という声が飛んだ。
素人画家の矢口康祐が何年もかけてほぼ等身大に描いた絵のモデル聡美がそこにいた。

すると観衆の中から妙なヤジが飛んだ。
「本物のほうがきれいだ」
この一言で聡美の顔がサッと曇った。
観衆の邪魔にならないよう脇に控えていたこの会の広報担当者が慌てて駆け寄り来訪をねぎらった。
観衆が立ち去った後になって広報担当は気を利かせて聡美を絵の前に立たせ数枚の写真を、今後の広報活動に使うという名目で撮ったが終始聡美に笑顔は戻らなかった。

絵に描かれていたのは康祐が6年がかりで描いた聡美の24歳の頃の姿、それも自分でわざわざ頼み込み撮った写真をもとに人生で2番目に描いた油彩画。つまり今目の前の聡美の6年前の姿を額の中に納め出展してしていてその年数分違って見えるのも無理はなかった。
そういった表現を本人が一番好まないのを暗に知っていてこの会のある委員候補者が、よく言えば絵の出来が素晴らしいと、悪く言えばホンモノは絵ほどきれいじゃないよと観衆に向かって聞こえよがしに言ったものだ。

委員候補者の気持ちもわからぬではなかった。
みんなが良く集まる街の展示会場を兼ねる喫茶店に、初めて訪れた一組の客がいた。
展示してあったのはこの地区でも名をはせた人の絵だった。

来た客はしばらく熱心にその絵を見ていたが、帰り際になって絵の値段を聞いてきた。
売るとも売らないとも書かれていない絵、それをいきなり身なりもそれほどでもない人物が買おうとする。
店主はやんわりと絵の持ち主に電話をかけ値段交渉する傍ら、会の責任者にもこっそりと離れた場所で購入者が現れたことを告げ、正当な価格で売るべきか問うた。

その時が康祐と会の代表者助沢との初の出会いだった。
突然呼び出された助沢は当然購入してもらいたいがため購入者の機嫌を取るべく「絵に興味がおありなら描いてみられたらいかがですか?」とポツリと言った。

今回の展示会というのはそもそも、その一言がきっかけだった。
購入した絵を自慢げに部屋に掲げ誰彼なしに吹聴していた弥和は夜勤明けで疲れ果て足元に寝っころがる康祐に向かって一冊の本の開いて見せこう言った。
「あの小生意気な先生とやらの鼻っ柱をへし折ってやりたいと思わない? これ描いてみてよ」

絵を描くなどということは義務教育で多少習った程度で、何をどうして良いやらわからない康祐に今購入してきたばかりの絵に比べさらに高度な写真を突き付け 「これを描いて見ろ」 と言ってきたのである。
言い出したら聞かない弥和を黙らせるには眠さや辛さを我慢してひたすら努力の姿勢を示すしかなかった。
「どうせできないとわかったら諦めてくれる・・」

ほんの軽い気持ち・・・でもなかったが時間が許す限り昔を思い出し手を動かした。
幸いなことに苦学生時代、友人にイラストが上手い友達がいてしょっちゅう講釈を聞かされていたことも幸いした。
弥和の出した宿題はおよそ3ヶ月を要したが10号程度のスケッチブックに鉛筆1本で描いた絵が完成した。

出来上がった絵を画材屋さんに持ち込んで額を選び、その場で額装した。
たまたま来店した方がこれを見て絶賛した。
「まるで写真みたいに見えるけど、これ鉛筆で描かれてるんですか? どこに所属されてますか?」

自宅に持ち帰って来客があるたびに弥和は自慢したが、これで下地ができたとばかりに次の課題を出してきた。
それが聡美の幼いころの写真だった。
手のひらサイズの写真を10号大に拡大して描き、しかもそっくりに描くというのは相当難しい。

再び時間が許す限り絵と向き合う日々が続いた。
写真をそのまま描いただけでは臨場感が出ないから、写真に見合う光景を探して方々彷徨ったりもした。
半年近くかかってそれが完成すると絵を購入した喫茶に持ち込み、あの助沢の更に上の階級の先生と呼ばれる方に見せた。

それを見た件の先生からもっと大きくて、出来たら油彩を描かないかと誘われた。
描きさえすれば会で賞を取れるとまで言われその気になった。
聡美が学校を卒業し、都会にも慣れたある日の午後、公園の桜の木の下にたたずむ彼女を友人が撮ってくれた、そのポートレートをもとに油彩を描き始めた。

その写真の聡美はコートを着 美しい茶色く染めた髪をなびかせ弾けるような笑顔で写真に納まっており如何にも愛らしく康祐の印象に残り、バックの桜を止め、髪をなびかせるをいかすべく風をテーマに後方の光景を構成することにした。
故郷の高原に立つ聡美像 (聡美の風) を苦心惨憺5年がかりでようやく描いて展示会に出した。
康祐としてはこれまでと違って大きなキャンバスに描いたつもりだったが悲しいことに20号では隣に並ぶ100号に比べ見劣りした。

巡回展を終え帰ってきた作品を前にして助沢の更に上の階級の先生はこういった。
「とても評判は良かったです。 ただ作品が小さすぎて評価の伸びが今ひとつでした。 次回は100号とまではいかなくても隣に並べても見劣りしない程度の大きさで描いてほしいですね」
それをクリアーすべく頑張ったのが企画担当学芸員が講釈を述べた、その60号の絵だった。




康祐が聡美と初めて顔を合わせたのは聡美が10歳に満たないころだった。
英語塾に通い始めていた聡美を雨や雪が降る日は必ず塾へ送迎した。

出かけた先で体調が悪くなったり天候が悪くなると必ず聡美の方から声がかかるようになった。
なにか不都合なことが起こると母親の弥和を通じて連絡してくるようになった。
高校生になるとそれが頻繁になり、卒業して就職すると往復7時間要し手伝いや相談にはせ参じ、帰省の折は車で送迎した。

職場のアイドル的存在で雑誌モデルにもなった聡美はよくそれらの写真を送って寄越したが、それでも個人的な写真をも目一杯送ってよこした。
その中から絵の素材になるような写真を公募展に出展する絵を描くべく懸命にピックアップしている康祐に弥和は聡美の撮影会を行ってみてはどうかと提案してくれた。
その撮影会で康祐が心を籠め撮った写真を、ある写真と組み合わせてできた絵が「本物よりきれい」な、あの絵だったのである。

24歳の時に撮った写真を30歳を前にした本人と見比べ批評されたのが聡美にはやりきれなかったであろうし、康祐にすれば手の遅さ・未熟さが悔やまれた。
次の作品に掛かりたいと思って聡美にそれとなく頼んだが、素っ気ない返事が返ってくるばかりだったのだ。

絵は時として10円玉程度の部分を描くのに数日要するときもあるほど雰囲気を醸し出すのは難しい。
絵が好きというより聡美が好きでなければ到底この時間を我慢 (精神を集中させねばならず) しなければならない絵に向き合うことなど出来ない。
素っ気ない返事ばかりが帰ってくる年は結局何も描けず出展を諦めたが、帰省してくれた聡美にそれでもと暗に気持ちを伝え来期の協力をお願いもしてみた。

協力をお願いするとき、これまでのように目そらしながら話すようなまねはしなかったつもりだった。
真剣さを、聡美がいるから前に進めるんだということを伝えたつもりだった。
聡美は休みが終わって帰りのバスの中から撮りためた写真をいっぱい送ってくれていた。それが聡美から康祐への答えだった。

康祐と聡美は30歳以上年が離れている。
康祐は老いて聡美と最初に出会った頃の精悍さはもうない。
それが康祐の負い目だったが、聡美も同じことを展示会で言われ傷つき、それでようやく見た目の姿だけにモデルとしてだけに康祐が乞うてくれているんじゃないことに気が付き、しかもアラサーになっているのになお一層追い求めてくれていることに歓びを感じ始めてくれていた。

学生時代から聡美にはファンクラブがあった。
就職した先でも男性に付きまとわれ何度も連絡先を書いた名刺様のものを手渡され、時には人恋しくなりその中から思いついた人と付き合ったが一様に関係が進むと雲が流れるかのごとく疎遠になりはじめ、淋しさに耐えきれなくなり聡美から別れを告げていた。

その点康祐は違った。
母が体調不良になり精神を病んで一時は廃人とまで言われた折にも必ずそばにいて見放した家族に変わってサポートし続けてくれた。
それがもう20年以上にもなる。

故郷に帰ってくれば聡美とは親子のように接触していた。
それが功を奏したのか今度こそと思うこの展示会 (事前に入賞の知らせは受けていた) で体調不良の母弥和に変わって聡美がパートナーとなって会場にに足を運んでくれていた。
「悪いな聡美ちゃん、じいさんのお守までさせて」

遠慮がちにいう康祐に聡美は小首をかしげた。
「どうして?」
「どうしてって・・・」

弥和を看病し家事を手伝ったり一緒に買い物に出かけたりしている間に女房ともうまくいかず離婚し、子供たちも独立 天涯孤独な老人になってしまっていたからだが…
「今度こそ一緒に歩きたいんです。だってこの会場で一番の作品を描いた作家さんでしょう?その絵のモデルがわたしだからうんと自慢しなくちゃね」
前回この会場に来たときとは打って変わって訥弁だった。母の弥和に似て弁が立つようだ。

「おいおい、よさんか大声で・・・」
苦笑いしながらも悪い気はしない。 そしてその評論家の先生曰く
「ぜひ、脱がせてみたいほど服の上からでもよくわかる豊満さを描ききってますね」
人物画はこうでなくちゃいけないとまで言わしめるほどの作品に仕上がっていたのだ。

前回の絵の批評にあったように、聡美と関係が持てたらと瞬間思い、自分を叱責した。

「こちらで用事があったら遠慮なく済ませてくれてもいいんだよ」
「わかった、何かあったら連絡くれない?」
「うん、メールならできるんだがベル番がな・・・」

前回気まずくなった折に登録情報をすべて削除し、付き合いを諦めていた。
「今鳴らせばいい?」
聡美はスマホを取り出し康祐のガラケーを鳴らしてくれた。

「ありがとう、今度こそ大事に登録しとくよ。私もちょっと見たら残念だが急いで帰らないんだ、残して来た子らが心配でな。飛行機使えば夕方には帰り着く、聡美ちゃんも気を付けて帰るんだよ」
この時の聡美は明るく手を振ると展示室を出て行った。




2月末になって遅い冬休みを利用して聡美は帰ってきた。
駅に迎えに康祐だけが行った。
母の弥和は体調がすぐれず自宅で娘の帰りを待つと言った。

帰省してどこかに友達と出かける際だけ聡美を助手席に乗せて走るだけの車、それが今日は最初から聡美だけが乗ってくれていた。
自宅までの僅かの間、聡美と久しぶりに短い会話を交わすことができた。
康祐の心は浮き立った。交差点で信号待ちの間を惜しんで聡美の横顔をしっかり目に止めた。気が付いた聡美もちゃんと見返してくれた。ただそれだけで心躍るほどうれしかった。

その夜はいつものように3人揃って夕食を済ませ寝た。
帰省したとき聡美はいつも母親とひとつの大きなベッドで寝る。
自身の稼ぎだけでは粗末な寝具しか買えず、実家に帰ったとき使うことができるクイーンサイズのベッドが大のお気に入りなのだ。

翌朝、少し遅れて目覚めた聡美は軽い朝食をとると出かける準備を始めた。
いつもなら帰省の折は休み中の計画を母親に打ち明け、その計画に沿って康祐はタクシー代わりに送迎していたが、今回は聡美が送迎を直接頼んできた。
行き場所を聞くと曖昧な返事が返ってきた。時間も場所も雰囲気で適当に告げているとすぐに分かった。

「今回の休みは友達との約束が取れなかったんだ」
それとなく聞いた康祐に聡美は付き合っていた人と別れたいきさつをいきなり話し出した。
「誕生日に合わせてどこかにって前から話してたのに、あと少しで誕生日だからどうするか聞いたら忘れてたって・・・」

唇をかみしめながらつと顔が窓の外に向いた。
「そうか、聡美ちゃんのこと真剣に考えてくれてなかったんだ」
学生時代から大勢の男に言い寄られてきた聡美にとって、約束をすっぽかされたことが相当ショックだったようでアラサーになったことの悔しさがまたぶり返し愚痴ったようだった。

母親にはその男とはずいぶん前に別れたと言いながら、隠れて付き合い続け半同棲になった今頃になって男から距離を取られ始め自尊心の強い聡美の方から別れを切り出し、気持ちの持っていき場所が無くなり吹っ切れたくて帰ってきたと言った。
描き続けている絵はちょうど聡美の太腿の部分、同棲と聞いて康祐は心穏やかではおれず、つい助手席の聡美の足に目をやった。
ミニのフレアスカートの裾から透き通るような太腿とその隙間が見えた。

事故を起こさないよう細心の注意を払いながらも視線を聡美の豊かな胸元と太腿に走らせてしまっていた。
自暴自棄になっている。そう思った康祐は車をこの時期デート目的のカップルでもない限り立ち入らない海岸線にある公園目指して走らせた。
公園の入り口に差し掛かり周囲に車がいなくなると聡美はそっと運転席の康祐に手を伸ばしてきた。

その指先を康祐の手が捉え引き寄せた。
「聡美ちゃんだけを来る日も来る日も見続け頑張ってきたんだ」
「うん、わかってた。ごめんなさい」

もう別れた男のことは忘れてくれるんだねと聞くと聡美はクスッとわらってこう聞いてきた。
「気になる? 妬いてくれてたんだ」
「とられたと思っただけで頭が混乱して思うように描けなくなるんだ」

康祐は聡美に懇願した。
「それじゃ今後は素直に白状してくれるんだ」
聡美が嬉しそうに運転中の康祐に寄りかかってきた。




車は岬の先端にある公園まで行き着かなかった。
康祐はガードレールにかろうじてぶつからないようハンドルをさばき車を止め聡美を受け止め唇を奪った。
奪いながらも懸命に右手を伸ばし助手席の座席シートを後ろに倒し聡美の上にのしかかった。

聡美の舌を絡め取りつつ右手を今度は聡美の胸に這わせブラウスのボタンを外しにかかったが場所がわからず一瞬唇が離れた。
その康祐の唇を聡美が追って舌を挿し込んできてくれた。
「絶対離れないと言って、お願いだから」

聡美は積極的だった。
一時期は同棲し頻繁に男と行為を繰り返したであろう聡美。いくら美人と言っても同棲してしまえばあとはズルズルと男の言いなりになって言われるまま寝てくれる聡美。それに飽きた男が恐らく別の女を作って聡美を放置し始めたんだろうとわかった。
聡美は巧みな指使いで康祐のズボンのジッパーを引き下ろし元気になり始めた愚息を取り出し握ってくる。

もはや悠長にブラウスのボタンを外す余裕などなかった。
指先にまとわりつくスカートをどかしながら太ももの付け根に押し進もうとすると足裏で向う脛を擦り上げられた。
聡美の手の中で愚息が急激に勢いを増すのがわかった。危うく前戯なしで挿し込もうと図った下品さを恥じた。

せっかく相手から飛び込んできてくれたチャンスを逃さないようにと慎重に唇を下へと下ろしていく。
顎から首筋へ。更に肩から二の腕へと唇を押し付ける。
「あっ・・・そこ、いやっ」

腕をあげさせ、ノースリーブの腋の下にキスをすると馥郁たる汗の臭いが鼻腔から忍び込んできた。
聡美は数ヶ月前から脱毛サロンに通ってレーザー治療を受けていた。
ツルツルになった腋窩を舐めながら乳房を愛撫した。いつぞや評論家が言った服の上からでもわかるたわわさを直に味わった。

「うんっ・・・あっ・・やっ、あん」
腋窩への愛撫で感じたのか聡美はビクンビクンと肢体を震わせる。
康祐は面倒なボタン外しを途中でやめ、ブラウスの下から手を滑り込ませ、ブラジャーを潜り抜け直に乳房を掴んだ。

すべすべした感触を味わいながらふくらみの量感を確かめる。
描くため幾度も想像し、耐え切れなくなって自分で処理していた。その空想以上の豊かさだった。
服を半分脱がせた状態で乳房と乳首を心行くまで責め、徐々に聡美の上で体勢を入れ替えながらズボンとトランクスを脱ぎ聡美に愚息を与え自身はスカートを捲りあげパンティーを脇にどかしながら隙間に鼻づらを押し込んで太腿を開かせた。

鼻の頭に聡美の潤みが付着し甘酸っぱい芳香を放った。
鼻の先端が丁度窪みにめり込む位置に顔を据えると舌先が陰核に程よく触れる。
康祐は膨らみ始めた陰核の周囲を丹念に嬲った。

その間にも鼻先を使って窪みを何度も突いて先端に付着する愛液を嗅いだ。
嗅ぐたびに聡美が含んでくれた愚息が勢いを増すのがわかった。
すっかり陰核をむき出しにすると舌と鼻を使って陰唇を割った。

何度も舌を上下させるうちに聡美の恥骨がビクンビクンと扇動しはじめかわいらしい喘ぎ声が漏れ始めた。
ふたりの吐く息で車の窓ガラスは完全に曇って外は見えなくなっていた。
康祐はそれを確認すると聡美の尻からパンティーを脱ぎ取って運転席に丁寧に置き彼女の両足を抱えると深々と秘部に顔を埋めた。

何度も何度も秘部を責め乳首を指で弾き甘噛みし聡美を逝かせようと試みた。
150センチにも満たない背丈の聡美のたわわな乳房が躍っている。
40キロにならないよう食事制限しジムに通って体型の維持に気を使ってるというが必要なところにはちゃんと肉がついて、それが生身の女の色気を醸し出している。

「恥ずかしいからあまりじろじろ見ないで」
聡美が脱がせたばかりの服を使って身体を隠し始めた。
「そんなことはないよ、この状態が描きたくなってきてたんだ」

「ヌードは絶対嫌だからね」
「わかってる。自分の女房のヌードを描いて売るほど落ちぶれちゃいないつもりだ」
この言葉を聞いた聡美の目が潤んだ。

「それって変じゃない? 普通こんな時に言う?」
「聡美ちゃんの気持ちを確認しないうちはこんなじいさんが滅多なことを言えないよ」
「本気にしてもいいの? 気が変わったって後で言わない?」

「絶対言うもんか。体力が擦り切れるまで愛し続けるに決まってる。今周囲のみんなに自慢したくて仕方がないんだ」
半裸の聡美の脇に康祐は身体を寄せ愛撫し続けた。
たわわな乳房は静脈が透けるほどに張りつめ乳暈から乳首がツンと上を向いて康祐の愛撫を待っていてくれる。

このピンクに色づく乳首についつい引き寄せられ唇を這わせ舌先で転がした。空いている乳房を手のひらで包み揉みしだくと滑るような感触が伝わった。精力を全て吸い取られるような気がした。
「あっ・・・ぁあああぁぁ・・あん、恥ずかしい・・・」
快美の声を漏らす聡美を、恥ずかしがって手で顔を隠す仕草をする聡美をこれほど愛おしいと思ったことはこれまでなかった。

乳首を口から吐き出すとべとべとに濡れた乳暈と乳首がぷるんと躍る。
下半身へと至る曲線をなぞり、再び片足を持ち上げて膝が腹につかんばかりに押し付け広げ、秘肉に顔を埋めた。
「だめっ、誰かに見られたら・・・」

思わず顔をあげ周囲を見回す聡美、だが窓は先ほど以上に曇って一寸先も見えなくなっていた。
「見えるわけないよ私の頭でちゃんと隠してる。せめてのこの機会に自分だけのためにある大切な場所を脳裏に焼き付けておきたいんだ」
心からの声だった。

わずかにチーズ臭をただよわせた女の苑は、ぷっくりとした肉ビラがよじれるようにし内部を護っていた。
再び秘肉の合わせ目に舌を走らせると、ゆっくり広がって内部のピンクに色づいた肉襞をのぞかせてくれる。
許された時間、遮二無二しゃぶった。

「あああん、いい・・・そこ・・・もっと」
すっかり上を向いて勃ってしまったクリを舌先でつつくと太腿を突っ張らせ下腹部をせり上げてくる。
「うあっ、うあっ、ああ、やっ」

腰があさましく横揺れする。
舐めても舐めてもすくいきれない愛液が尻の方へと滴り落ちた。
「あああん、入れて・・お願い・・」

聡美は康祐に押さえ込まれ身動きできない状況の中で哀願してきた。
康祐は聡美の要求に従って上体を入れ替え聡美の潤んだ秘部に愚息を近づけてみた。
聡美の秘部を散々見せつけられ興奮の極に達し、先走りしていながらも挿入可能な硬度が既に失われていた。

「出来ちゃった婚にしたかったけど、久しぶりにきれい過ぎる聡美ちゃん見たら調子が狂っちゃったみたいだ」
聡美は悔やんだ。最初に口に含んだ時には十分すぎるほど怒張し欲望を募らせてくれた。
それがいざ子作りの胤をと思うと緊張しすぎて・・残念だが聡美にもそれは理解できた。待たせた年数が長すぎたんだとその日は諦めた。

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