旦那の前で告ってくれた恥ずべき過去
自分の過去を告るのが余程恥ずかしかったのか、俯きながら問いかけに応じてくれた。
「ふ~ん、そうなんだ。 ところでさあ、名前なんていうの?」
「あっ 私の名前ですか? 佳純です。 ほら、有村架純と読みは同じですけど私の場合最初に一文字が人偏のケイって書くんです」
店で使う名前だから本名じゃないだろうとは思いながらも、どこかタレントの有村架純を思わせる顔立ちについ隼人も話しに引き込まれていった。
「そうかぁ… タレント目指すぐらいだから当然ファンクラブなんてあっただろうねえ。 学生時代に知り合ってたら絶対俺も入ってたな」
「そんなんじゃないですよ。 うん、確かに周囲はうるさかったけど、別に人の目なんて気にしなかったし……」
今夜の客はふたりっきり、その客が気を悪くしないよう脇に立つ旦那は懸命に話しに割り込まないよう努めてくれていたが
「佳純さんかぁ……。 いい響きだねえ。 ところでさぁ、旦那とどこで知り合ったの?」
ここでようやく当の旦那が話しに加わって馴初めについて語り始めてくれた。
長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第23話 Shyrock作
葉山への旅路
球「にゃっ、浩一はたぶん浮気はしないと思うんだけど、この先も絶対に大丈夫って保証はないものね。それに最近ちょっとマンネリ化してきた感じだし・・・」
球の心が揺らぎ始めた。
恋人がいるのに浮気をしてしまった場合、ふつう『後ろめたさ』が付きまとう。
ところがありさが提案する方法であれば、お互い様ということになるので『後ろめたさ』もかなり軽減されることになる。
浩一や俊介も口には出さないが、もしかしたら今までにない新たな刺激を求めているかも知れない。
否、非難されるかも知れない。
これだけは本人に聞いてみなければ何とも言えない。
彼らに話してみてふたりの内どちらか一方でも断ればこの話しは御破算だ。
球「にゅう、ありさのその話、わたし乗ってみようかな?」
ありさ「え?球はオーケーしてくれるのお?嬉しいなあ~」
球「うん、でも俊介と浩一には当日まで黙っておいた方が良いと思うの。事前に言うと絶対に壊れちゃう」
ありさ「にゃんにゃん、ありさ、喋らないよぅ~」
球「約束ね。え~とそれじゃ段取りは・・・」
ありさの放った一言から話はとんでもない方向へと動き出した。
双方の彼氏に黙ったままで、旅行の夜、突然恋人を交代をする。
tag : 恋人交換
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アップデート 2024/02/21 12:45
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