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「逝ってなかった。逝ったふり・・・」 そのことだった。

ソファーでのいかがわしい行為
 オーナーがコトに及ぼうとしたのも桂子が”来た!”と感じたのも昼休憩で店内の灯りを落としており、その気にさせてくれる状況が出来上がっていたからであった。 未だ薄暗いひとつ屋根の下、庭から忍び込み旦那が眠るその脇で薄い掛布団の中に忍び込み待ち受けてくれていた妻の腰を割ってやるような気にさせてくれていたからだ。 桂子が明け方の靄の中で見た黒い影の正体は実は自宅で飼っていた猫だったが、眠れぬことに苛立ちを覚えたオーナーはそれよりずっと早い時間に来て物陰に隠れながら桂子の寝乱れたあられもない姿を覗き見つつあらぬ妄想に耽っていたのだ。



 オーナーが桂子に目を付けたのはガソリンスタンドで揉め事を起こし、その噂が拡散したからではない。 
それより以前、出逢い系に登録しまった頃に一度だけ若者のふりして桂子にアタックを試み、ものの見事フラれたことで大人げなく激高してしまい、つい実像を探し求め始めた。 
つまり体の良いストーカーだ。

それで分かったのは桂子の、いかにも人の良いところ噓のつけないところ。
若くきれいな女性によくある表面上の取り繕いが桂子には全くなかったのである。
援助目的ではなく、本心から頼れる男を探していたのである。

若かりし頃、数々の女を泣かしてきた手前うぬぼれだけは人一倍強かったオーナーは我こそはと名乗りを上げたわけであった。
勘違いが始まると店の客の桂子を見る目つきでさえ癇に障った。
久しく忘れていた突き上げるような興奮を覚えるようになってきたからだ。

なるほど厨房で若い人妻の肉体に触れた時の、あのなんとも心地よい気持ち。
オーナーこそ虜になり、若妻の尻を追いかけ始めていた。
そうやって隅に追い込み、先だってやっとの思いで説き伏せ目指すワレメを拝むことが出来たのである。

男とは悲しいもの。
いや、W不倫とは悲しいもので、逢わぬ間 相手がどこで何をしでかしているのか疑念を抱き不義密通を疑ってやまない。
実際に試したく、いてもたってもおれなくなる。

それがゆえこの時、場所がらも立場もわきまえず絡み合いに及んでしまっていたのだ。
最初に起こった物音は桂子の喘ぎ声とオーナーの唸り声に搔き消され、おそらく近くでこれを覗き見ていても誰も気が付かなかったんじゃないかと思われる。
だが二度目のソレははっきり明瞭に聞こえた。

無情に過ぎる時間との戦いの中で他人妻のワレメと他人棒を娶せ(めあわせ)ようとの試みが始まっていて、しかもその人妻桂子との情事を途中下車しなければならない事態が起こったのだ。
目のやり場に困るほど卑猥に口を広げ始めた桂子の壺は既に限界を超えてくれており 先走りが始まった太いカリ首をやっと迎え入れてくれるきになったと感じたその矢先の出来事だった。
お互いの気持ちがひとつになれたのではないかと確信しかけた瞬間、無情にも鍵をかけた扉が表から強くノックされた。 オーナーですらたじろぐほど怒りに満ちたノックだった。

「キャッ なに?」 桂子は悲鳴を上げ、先端をやっと挿し込んでくれかけたというのに振り払い起き上がって背もたれに掛かっていた服で慌てて胸を隠して居竦んで(いすくんで)しまったのだ。
人妻でありながら、しかも薄暗いとはいえ真昼間の店内で卑猥な状態になってしまっていることに恥じて我に返り、下腹部も包み隠そうとしたが、いかんせんたくし上げたスカートが窮屈過ぎて上手く下がってくれない。

ワレメを隠したくても肝心のパンティーはオーナーが脱がし、足首に引っかかった状態で事に及んでいる間にどこかに失せてしまっている。
逝かせ始めたと舌なめずりし挿し込みにかかったというのに、人妻の正気に戻る速さは年老いたオーナーと比較にならなかった。
桂子は目の前に散らばる服をかき集め小脇に抱え裸身のまま着替え室に向かって脱兎のごとく逃げ出したのである。

最初オロオロしていたオーナーも桂子の愛液がネットリと付着したサオを拭きもせずパンツの中に仕舞い、仕事服を着て現場の後始末に掛かった。
ソファーの中央付近がワレメから滴り落ちたシルでベットリと濡れ、お客様をお通しするわけにはいかない状態になっていた。
惜しいが匂いを嗅ぎ舐めて味を確認している暇など無い、取り敢えずキッチンペーパーをその上に重ね置き、奥から引き出してきたクリーニング済みの代用カバーと取り換え覆って隠した。

これが亭主の居ぬ間の自宅での不貞なら女の桂子にやらせたはず、ここまでさいなませたなら当然男の権利として命じたはずであったが・・・
情けないかな初回はフラれてしまっていた。

こんな惨めったらしい立場で桂子に後始末をしろなどと、口が裂けても言えないし、呼び戻せる立場でもない。
桂子がパンティーを探し、慌てふためいているのは自分の責任だと思ったからだ。
だが、ドアのノックは無情にもあれから幾度となく続いている。 時間がない。

だがパンツの中から得も言われぬ芳香が立ち上って来て、客のことよりまず第一に桂子のことが気になってノコノコ厨房の奥に確かめに向かった。
桂子が着替えているはずの部屋を覗きに行ってみた。
トイレに逃げ込んだらしく着替え室にも準備室にも誰もいなかった。

オーナーは落胆し観念し、店のカギを開けた。
午後の開店時間は僅かだが過ぎていて、午前中に負けが込んだ客は目の色を変えゲーム機の前に殺到し着くやいなや操作を始めてしまいゲーム機の醸し出す騒音が店内を支配し、桂子の気持ちはどこかに置き去りにされてしまったような空気に包まれ始めた。
オーナーは焦った。

お客様に詫びもまじえ、無料サービスの飲み物を提供し、雰囲気が和らいだところで桂子を探しにかかった。
今日はどうしてもこのまま家に帰したくなかったからだ。
ましてや他の男に続きを譲るわけにはいかない。

この時になって初めて、オーナーは桂子から掠め取ったパンティーーを取り出し鼻腔に当てた。
甘酸っぱい芳香が微かだが感じられ黄ばんだ汚れに改めて漲りを覚えた。
桂子には悪かったが先日奪っておいたパンティーはオーナー自らズボンのポケットに収めて時々取り出しては嗅いでいたのだ。

桂子はトイレいた、だが、トイレから出ることができなかった。
パンティーの行方は確かに気になる。が、しかし もっと気になったのがオーナーの気持ちで、心底夫から奪おうとしてくれているのかそれとも・・・
それを十分確かめることができないまま桂子のほうから、せっかく挿し込んでくれた亀頭を抗うようにワレメから振り払ってしまっている。 嫌われたくなく、捨てられたくなく気が気じゃなかった。

「もう一度だけチャンスを・・・」 桂子は口に出して呟いてみた。
帰ろうとすれば帰れただろうが、それでは今宵もそしてそれから永遠にワレメがオーナーを求め大人しくしてはくれないことはわかりきっていた。
そうしてしまったら二度とオーナーは潜んできてはくれないだろうと危ぶんだ。

昼休み中とはいえ店内のソファーでのいかがわしい行為にオーナーを誘い込んだ。
その後悔が桂子をして トイレから出るのを躊躇わせもしたが逆に店内で顔を合わせたら、たとえ客がそこにいようとも、また誘ってしまうに違いないほどワレメの潤みは尽きないでいた。
ミニの下がスッポンポンのままお客様にも魅せつつ店に立ちたいと思うまでになっていた。

オーナーはオーナーで桂子のこの後の行動と、何よりワレメを隠そうと挿し込んだものを振り払ったオンナの気持ちが気になった。
気になるというより悔やみに近い、男としては中にたっぷり放出したく仕損じたことで仕事が手につかなかった。

パンツの中に強引にしまい込んだ怒りは、客を迎えるとそのちょっとした気持ちの変化だけで萎んだ。
残るのは腹部から湧き上がる桂子の心地よい香りとサオに付着し垂れ流れ、股間や太ももにまで粘りつき始めた愛のシル、その心地よくも後味の悪い感触だけだった。
ドアの向こうで自慰に耽り夢中になって昇りつめ射出した瞬間、軽蔑のまなざしをした妻がそこにいたときのような感がし胴震いした。

男として桂子が身動きできないほどにワレメも乳房・蕾も陥れたつもりだった。
乳房を捉え腰に手を廻したまま完全に挿し込んでいれば決して抜かせはしなかった自負は、あるにはあったはずだが・・・
結合に至った時は確かに腹部は常軌を逸し しっかり波打っていたように見えたが今はそれすら揺らいでいた。

ワレメは制圧したし、揉まれることで乳房はさらに豊かになってくれたと思った。
だが、肝心の心まで奪っていなかった、若かりし頃失敗など考えもしなかったのに老いたと、亀頭を振り払われたときに気づかされた。

「逝ってなかった。逝ったふり・・・」 そのことだった。 焦りが失敗につながったと認めるしかない、後悔が先に立った。
ご主人の寝ている脇で堂々と寝取るようでなければ桂子は堕ちない。 
そこまで追い込んでやるんだとやっと腹は決まった。

桂子がこのまま自宅に帰ってしまうようなことになれば徹夜してでも桂子を裏庭の繁みの中から見張り豊かな裸身を情念で射殺し
いきり勃つ怒張をと擦りながらチャンスを伺った あの努力が水泡に帰す。
「たとえ薄い掛布団一枚を隔て、旦那が脇で寝ていようとも挿し込んで逝かせ 寝取ってやる」 気色ばむしかなかった。

オーナーはゲームが一段落すると、この客は必ずコーヒーを注文することを思いだし先んじてコーヒーを作り、黙って客の前に差し出し「調子は」どうかと 挨拶代わりに聞いた。
だが、客の返事など聞いてはいなかった。

こうしておけば 他に用事はないはずで、ほんの少しの時間席を外せる。 
オーナーの足は自然にトイレに向かっていた。
逃げ込み居座るとすれば恐らくここしかない。
トイレには鍵がかかっており、中から桂子の切ない息遣いが聞こえる。 「・・・いてくれた。間違いなく」

年甲斐もなく充血させてしまった脳裏は確かに若かりし頃の逞しさを取り戻していてくれた。
いや、桂子のワレメが萎えかけたモノをあの頃に引き戻してくれていた。

オーナーは忍び足で店内に戻って、先ほど行為を繰り返していたソファーに腰かけ煙草を取り出した。
深々と吸い灰皿に一旦置くふりをし、それを不用意に足元に落としてみた。
落とした煙草の行方を追うふりをしてその薄明りを頼りに覗いたソファーの下に桂子のパンティーはあった。
うれしかった。 ひたすらうれしかった。 ポケットに押し込み準備室に持ち帰り、思いっきり臭いを嗅いだ。

桂子は未だ自分の腕の中から逃れられず悶えているんだと、やっと実感がわいた。
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tag : ワレメパンティーシル

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